多汗症
多汗症とは?
全身の汗が多い「全身性多汗症」と、手足わき顔面など部分的に汗が多い「局所多汗症」があります。全身性多汗症では、神経疾患、甲状腺機能異常や糖尿病などの内分泌疾患など全身性の疾患が見つかることがあります。皮膚科では局所多汗症の治療を行います。
局所多汗症 原因は?
コリン作動性交感神経が関係し、前頭葉、海馬、扁桃核などに原因があると考えられていますが詳細は分かっていません。
局所多汗症 治療は?
1.塩化アルミニウム外用薬
薬の作用で皮膚から汗が出る部分の穴をふさぐ治療です。手足、わきのいずれにも使用可能です。初めは毎日外用しますが、汗が減ってきたら外用回数を減らすことができます。
2.内服抗コリン薬
プロバンサインという薬を内服します。神経系に作用し発汗を抑制します。その他の治療が用いにくい部位の治療に使用します。
緑内障、前立腺肥大のある方には使用できません。
3.外用抗コリン薬(12歳以上)
1日1回、外用します。神経系に作用し発汗を抑制します。腋窩多汗症の治療に用います。緑内障、前立腺肥大のある方には用できません。時々かぶれることがあります。
4.ボトックス注射(15歳以上)
重度の腋窩多汗症の治療に使用します。わきの下に注射をし、薬剤が神経系に作用し発汗を抑制します。多くの場合、高い効果が4-9か月ほど持続します。
治療費は両脇で25000円程度です(3割負担の場合)
5.その他
イオントフォレーシスは現在のところ行っていません。